「速読勉強術」宇都出 雅巳
<キャッチフレーズ>
『対象を絞り、速く迷わず集中して反復する!「高速大量回転法」』
<評点>
戦略 ★★★☆☆ 戦略は「高速大量回転法」
戦術 ★★★★☆ 戦術も「高速大量回転法」
道具 ★☆☆☆☆ しいて言えば「マンダラート」
心理 ★★☆☆☆ 1章の終わり10Pは心理面について言及
特徴 ★★★★☆ 「1点集中型」ゆえに、ハマるかハマらないかがキモ
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<チェックポイント>
●核となる「高速大量回転法」の原則は「速く読むから理解できる」「1回目より2回目のほうが速く読める」の2つ
●この2つは互いに相乗効果を生み出し、大きな成果をもたらす
●「タイトル」だけを何回転させて読むのでも、タイトルさえも読まない状態と比べれば大きな違いを有無
●高速大量回転法は、「対象を絞り込む」ことが大事で、資格試験なら過去問を対象にする
●問題集は、問題と解答のページを切り離して、短時間で見比べられるようにする
●高速で読むためには、書き込む文字も「大きく」「太く」
●問題集は、知識として「頭に定着した」と思うものはどんどん×印で省いて、回転させる分量を減らす
●テキスト学習は「目次に始まり、目次に終わる」ので、目次だけでどれだけ内容を思い出せるか、時々自分にテストを課す
<所感>
●本書は、他の勉強本で、数ページで説明している内容を、本のほぼ丸々1冊を費やして解説している、と言えないこともない。
つまり、まず「回数ありき」。
同じもの(テキストでも問題集でも)を繰り返し読むと、その速度は、繰り返せば繰り返すほど速くなる。
そして速く読めれば、さらに回数を多く読める。
●ただしここには、ちょっとした「落とし穴(?)」がある。
世間一般の人が普通に本書を読んだ場合、「読むこと」と「理解すること」と「記憶すること」がごっちゃになってしまいやすいのだ。
ただ読むだけでは、「記憶できないもの」もあるし、また、それ以前に読むだけでは「理解できないもの」もあるのは事実。
●ちなみに最近読んだ、「速読で頭がよくなるすごい勉強法」という本によると、どうも、繰り返し読むと速く読めるようになるのは、「視野が広くなるから」らしい。
そして「視野が広くなる」ためには、チャンクを広げる必要がある。
結局繰り返し読むことは、チャンクを広げることに他ならず、それによって視野が広がり、最終的に速く読めるようになるのだとか。
●そこで肝心なのが、「視野が広がる」イコール「記憶する」になるのか、ならないのか。
これについては、その試験の内容や形式によって異なってきそうなので、一概には言えないと思う。
もちろん、一旦記憶したものについては、高速で読み返すことにより、想起を促すことは可能だろう。
ただ、最終的に「どのようにして記憶するのか」が本書の場合、ちょっと弱く、そこが残念。
(目次)
序章 みんな忙しいから、勉強すれば差がつく!
1章 「何」のために「何」を勉強すればいいのか?
2章 即・実践!高速大量回転法に基づく「早読み法」
3章 「高速大量回転法」四つのファクターで速く大量に反復できる!
4章 高速大量回転法を実践する!テーマ別目標達成のコツ
5章 忘却との戦いを制す!「目次記憶法」
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